【漫画の世界にすぐに入り込めるゾンビ漫画】
ストーリーが原作があるので設定など含めてしっかりとしていて違和感があったり、明らかにおかしいと思える部分がない。
各ページから次へのテンポも良くハラハラドキドキする展開になっていて臨場感がある。次に街や風景なども含めキャラクターのデザインやタッチが綺麗で立体感と臨場感があり読んでいて引き込まれるよさがある。
キャラクターの設定や下地があるので魅力と分かりやすい特徴が見られるので、誰が誰かわからない感じはない。
相手がゾンビであることはわかっているがまだまだストーリー内で発表されていない伏線があるので、気になる導入や意味深なシーンなどで次の展開が気になってついつい読み入ってしまい、読むのが楽しみな作品になった。
まず何よりも絵が綺麗なことが最大の魅力。従って登場キャラクターがとても魅力あってすぐに覚えることができて、スムーズに話の世界に入っていける。またそれにより展開が変わっても疑問や違和感を持つことが少なく、あれがどうだったかなといって前を振り返ったりすることがほとんどない。
次にコマ割りと展開が上手いのでゾンビに襲われるという現実では有り得ない展開でも特段必要な予備知識もなくてもストーリーがしっかりと頭に入ってくる。
最後にキャラクターの個性がしっかりとしていて、特徴的に描かれており、ストーリー内でも印象的に振る舞っているので、誰が誰だかわからないということがなく、キャラクター自身の魅力をしっかりと描けている。
【本作の魅力は、対ゾンビ、対人間の激しさ!】
周囲はゾンビが蔓延しているという世界観。
そういう世界なので無性状態ですし、警察は機能していません。
そこをどのように人々は生きていくのか?
そしてゾンビに襲われないという特殊な体質となった武村雄介はどう行動するのか?という所が興味深い作品でした。
人によっては武村雄介の行動を自分勝手と感じるかもしれませんが、私的にはOKですね。
すでに街中を出歩けないという状態なので、食糧一つ仕入れるのも命がけ。
武村雄介はゾンビに襲われないとはいえ、食糧を巡って人間が襲ってくる可能性もあります。
そんな中、食糧の無償提供を要求してきた藤野深月の方に違和感を覚えました。
ですので武村雄介が食料提供の見返りを求めても、それは当然の事だって感じました。
幸いゾンビに襲われなかった武村雄介ですが、進化?したゾンビは武村雄介の事を認識しつつあります。
今はセーフでも将来的には不安ですし、この先どうなるの?的な展開も面白いです。
対ゾンビは言うまでもなく、街中で蔓延るゾンビと人間のバトルです。
ゾンビ化した事によって人間本来のスペックを超えた性能になっていますし、こんな化け物相手にどうやって戦うんだ?という点が良いですね。
次に対人間ですが、これは人間同士の抗争を刺します。
ゾンビ被害に遭った人達は一か所にとどまってキャンプ化するんですけど、人が集まればトラブルも生まれるもの。
しかも無政府状態なので警察機構はなく、法律も無意味なものに。
力あるものは自分勝手に行動しますし、また弱者や他人から奪おうともします。
相手が人間なので知恵は回りますし、この人間対人間という極限サバイバルが魅力です。